【業種別】Shopifyおすすめテーマまとめ|アパレル・雑貨・食品・家具・伝統品の越境EC向け無料&有料テンプレート

Shopifyでオンラインストアを構築する際、テーマ選びはストアのカテゴリ(業種)と重視する要素によって最適な選択が変わります。本記事では アパレル、雑貨、食品、家具、伝統品 の5カテゴリそれぞれについて、モバイル対応、カスタマイズ性、表示スピード、SEO対策、デザイン性 の要素を重視した場合におすすめできる無料テーマと有料テーマを紹介します。各テーマの名前、価格(有料の場合)、特徴、そして「どんな場合にそのテーマを選ぶべきか」といった選定基準(適したショップの条件)を表を用いてわかりやすく比較します。

アパレル(ファッション)におすすめのShopifyテーマ【越境EC対応】
ファッション系ECでは、ブランドイメージに合ったおしゃれなデザインや、高品質な商品画像を魅力的に見せるレイアウトが重要です。ここではアパレルに適したテーマを、重視する要素ごとに無料・有料それぞれ紹介します。
モバイル対応重視のテーマ(アパレル)
アパレル商品はスマホで閲覧・購入されることも多いため、モバイル最適化されたテーマ選びが重要です。無料テーマは初期設定からレスポンシブ対応しており、端末に応じて画像サイズやレイアウトを自動調整します。
- 無料テーマ例: Dawn(ドーン) – Shopify公式の最新デフォルトテーマ。モバイルでも商品画像を大きく美しく表示でき、デバイスに合わせて画像サイズを自動最適化するためスマホでも見やすい。コード不要で設定可能で、初心者でも扱いやすい人気テーマです。
- 有料テーマ例: Impulse(インパルス) – アパレル向け高機能テーマ(約$400)。もちろんモバイル対応済みで、スマホでも操作しやすい洗練されたUIを提供します。セール告知バナーやポップアップ、クイックビューなどモバイル上でも使える販促機能が豊富で、スマホ経由のコンバージョン向上が期待できます。ただし機能が多い分データ容量が大きく、表示速度はDawn等の軽量テーマよりやや劣りますが、最新アップデートで十分最適化されています。
以下の表に、モバイル対応を重視した場合のテーマ比較情報を示します。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(モバイル対応関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Dawn(無料) | 無料 | レスポンシブ対応◎。端末ごとに画像を自動最適化。高速表示でモバイル離脱防止。 | 初めてECを構築する方。スマホ閲覧が多いアパレル全般(幅広いブランドで活用可能)。 |
Impulse(有料) | 約$400 USD | モバイルでも映えるリッチデザイン。クイックビュー等で購入フロー短縮。多機能だが最新構成で速度も最適化。 | 独自機能で差別化したいファッションブランド。セール訴求などスマホ販促を強化したい中〜大規模店。 |
カスタマイズ性重視のテーマ(アパレル)
ブランド独自の世界観を演出するには、テーマのカスタマイズ性が重要です。レイアウト変更や機能追加の柔軟性が高いテーマなら、自社の要件に合わせて細部まで調整できます。
- 無料テーマ例: Spotlight(スポットライト) – アパレルブランド向けに作られた無料テーマ。シンプルなレイアウトでカスタマイズが簡単なのが特徴ですweb-。配色やフォント変更はもちろん、ドラッグ&ドロップでコンテンツ配置を調整できるため、手早くオリジナル性のあるストアを立ち上げたい場合に最適です。
- 有料テーマ例: Testament(テスタメント) – 大量の商品バリエーションを扱うアパレルECにも対応できる有料テーマ(約$320)。高度なカスタマイズ機能を備え、クイックビュー(ポップアップでの商品詳細表示)や多段メニュー、カラーバリエーション表示など、アパレル向けの拡張機能が充実しています。固定ヘッダーや動画埋め込みも可能で、大規模ショップでもブランドの個性を表現しやすいテーマです。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(カスタマイズ性関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Spotlight(無料) | 無料 | レイアウトがシンプルで直感的に編集可能。配色・フォント変更やセクション追加が容易。 | 迅速にストア開設したいブランド。デザインの基本は押さえつつ自分好みに調整したい初心者。 |
Testament(有料) | 約$320 USD | 自由度の高い設定項目が豊富。クイックビュー等アパレル特有機能搭載。4種のスタイル付属で雰囲気も選択可。 | 商品数やバリエーションが多いショップ。独自のメニュー構成や高度な絞り込み機能が必要な中規模以上のアパレル店。 |
表示スピード重視のテーマ(アパレル)
ユーザー体験やSEOにも直結する表示速度は、テーマ選びの重要ポイントです。一般に無料テーマはシンプルな分動作が軽く、高速表示が期待できます。有料テーマは機能豊富な反面やや重めになりがちですが、近年のテーマは最適化が進み速度面も改善されています。
- 無料テーマ例: Dawn(ドーン) – 再登場ですが、表示速度の速さではトップクラスです。Shopify公式のテストでもパフォーマンス評価が高く、実際に高速表示を実現していることが確認されています。余計なスクリプトが少なく、画像やフォントの読み込みも効率的なため、ページ遷移もスムーズです。
- 有料テーマ例: Impulse(インパルス) – 多機能ながら速度最適化済みのテーマ。無料テーマほどの軽さはないものの、リッチなデザインと機能性を両立しつつ速度テストに合格しており、通常利用ではストレスを感じない表示速度です。※速度面を最優先するなら機能を絞った構成にする、画像圧縮を行う等の工夫も有効です。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(表示速度関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Dawn(無料) | 無料 | 非常に軽量でページ読み込みが速い。不要な装飾がなくCore Web Vitalsの指標も良好。 | 表示速度を最重視するサイト全般。特に閲覧離脱率を下げたいアパレル新規店やシンプルな商品ラインナップのブランド。 |
Impulse(有料) | 約$400 USD | 機能充実だがパフォーマンス最適化済み。画像・動画を多用しても滑らかな表示。 | デザインや機能と速度を両立させたい店舗。販促機能を活用しつつ速度低下を許容できない中規模以上のブランド。 |
SEO対策重視のテーマ(アパレル)
Shopifyの全テーマは基本的なSEOに配慮した構造になっており、モバイル対応や高速表示といった要素は既にSEO上の強みとなります。ここでは特に日本語対応やコンテンツ面でSEOに寄与しうるポイントに注目します。
- 無料テーマ例: Dawn(ドーン) – 日本語翻訳が標準で用意されており、管理画面からすぐにストア表示言語を日本語化可能です。テーマ自体がクリーンなHTML構造で構築されていて、見出しタグやメタタグも適切に配置されているため、検索エンジンに正しく情報が伝わりやすいです。またブログ機能など基本的なコンテンツ機能も備えており、商品説明以外のテキストコンテンツを充実させることでSEO効果を高めることもできます。
- 有料テーマ例: Prestige(プレステージ) – 高級感あるデザインで知られる有料テーマ(約$300)です。30以上のセクションを備え、ブランドストーリーや職人のこだわりなど長文コンテンツを魅せる構成が可能。アパレルでもブログ・ルックブック・顧客レビューなどコンテンツ量を増やしやすく、これらテキストやリッチコンテンツの充実はSEO評価向上に繋がります。またPrestigeは高級アパレル向けに多く採用されており、海外製テーマながら日本語化事例(翻訳)も豊富です。※日本語未対応テーマなので、翻訳アプリや手動での日本語化作業は必要になります。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(SEO対策関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Dawn(無料) | 無料 | 日本語翻訳済みで即利用可。HTML構造がシンプルで基本SEO要件を満たす。表示速度・モバイル対応も良好。 | 日本語圏向けに素早く立ち上げたいブランド。最低限のSEO基盤を整えつつ後からコンテンツ拡充予定のサイト。 |
Prestige(有料) | 約$300 USD | ブランドストーリーなど長文コンテンツを掲載しやすい豪華テーマ。高級感演出で直帰率低減も期待。要日本語翻訳。 | ブランド価値や物語を発信して集客したい高級アパレル。コンテンツマーケティング重視でSEO効果も狙うショップ。 |
デザイン性重視のテーマ(アパレル)
「見た目の良さ」やブランド独自のスタイル表現を重視する場合、テーマのデザイン性がポイントです。ファッションの場合、ビジュアルのインパクトが購買意欲を左右するため、テーマ選びでデザインの方向性を見極めましょう。
- 無料テーマ例: Colorblock(カラーブロック) – 高級アパレルブランド向けに設計された無料テーマ。大胆な配色と洗練されたタイポグラフィが特徴で、ブランドのこだわりを長文コンテンツで伝えることもできます。ホバー(カーソルを重ねる)時に画像が切り替わるロールオーバー効果や、サイズガイドの表示機能など、ファッション商材を引き立てる細かな演出も備えています。デザイン面で無料とは思えないクオリティを持ち、特に高級感やトレンド感を演出したいブランドにマッチします。
- 有料テーマ例: Impulse(インパルス)+Prestige(プレステージ) – 有料テーマではImpuleやPrestigeがアパレルで人気です。それぞれモダンでリッチなレイアウトを持ち、洗練されたアニメーション効果で高級ブティックのような雰囲気を演出できます。Prestigeはよりエレガントで富裕層向けのデザインプリセットを持ち、実際にハイブランド系アパレルに採用例が多いです。ブランドイメージを格上げしつつ差別化を図りたい場合に検討するとよいでしょう。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(デザイン性関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Colorblock (無料) | 無料 | 洗練された大胆なデザイン。高級感ある配色とフォント。ホバー時画像切替やサイズ表など視覚効果◎。 | トレンド志向・ラグジュアリー系ファッションブランド。無料で凝ったデザインを求める店舗。 |
Impulse/Prestige(有料) | Impulse:$400 Prestige:$300 | リッチで高機能なデザインテーマ。Impulseはモダン&多機能、Prestigeはエレガントで高級感抜群 | 洗練されたブランド体験を提供したいショップ。予算に余裕があり、デザインと機能両立でブランド価値を高めたい場合。 |
雑貨(ライフスタイル雑貨)におすすめのShopifyテーマ【越境EC対応】
雑貨カテゴリでは、商品数が比較的多かったり、ハンドメイド作品など一点物を扱う場合もあります。商品の雰囲気やストーリー性を表現しつつ、カテゴリー分けや検索性も確保できるテーマが適しています。以下ではインテリア雑貨・ハンドメイド雑貨などを含むショップを想定し、要素別にテーマを選定します。
モバイル対応重視のテーマ(雑貨)
雑貨はユーザー層も幅広く、スマホからの流入も多いため、モバイルで見やすく買いやすいことが重要です。全テーマがモバイルフレンドリーですが、特にモバイルUIに配慮した機能を持つものを紹介します。
- 無料テーマ例: Craft(クラフト) – インテリア・雑貨ブランドにおすすめの公式無料テーマ。余白を活かしたシンプルなレイアウトで、スマホでもゴチャつかず作品の魅力を伝えられます。レスポンシブ対応はもちろん、商品画像ギャラリーもモバイルで直感的にスワイプ可能です。商品の寸法・材料といった詳細情報もコンパクトにまとめられるため、小さな画面でも情報量を確保できます。
- 有料テーマ例: Motion(モーション) – 幅広いジャンルに対応する動画・アニメーション対応テーマ(約$360)。ファッションや雑貨、アウトドア用品まで複数のデザインプリセットを備え、モバイルでも動きのある魅力的な演出が可能です。例えばスマホ画面でも動画背景やスライドショーが滑らかに再生され、ユーザーにリッチな体験を提供します。操作性もモバイルを意識して設計されており、小さなスクリーンでもスムーズに閲覧・購入が行えます。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(モバイル対応関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Craft(無料) | 無料 | スマホ映えするシンプルデザイン。余白多用で小画面でも見やすい。製品情報もタブ等で整理可能。 | ハンドメイド雑貨やインテリア小物を扱うショップ。スマホ閲覧時にも商品写真や説明をすっきり見せたい場合。 |
Motion(有料) | 約$360 USD | モバイル対応の動的演出。動画背景やアニメ効果で差別化。スマホでも高速表示する最適化設計。 | 雑貨にストーリー性や世界観を持たせたいブランド。動画やリッチコンテンツでスマホユーザーにも訴求したい場合。 |
カスタマイズ性重視のテーマ(雑貨)
雑貨ショップは取り扱い商品のジャンルが多岐にわたることもあり、ショップ独自のレイアウトやカテゴリー構成に柔軟に対応できるテーマが望ましいです。
- 無料テーマ例: Origin(オリジン) – ハンドメイド作品や一点物を扱うブランドに適した無料テーマ。ノスタルジックで落ち着いたデザインをベースに、ブランドの雰囲気に合わせて色やフォントを柔軟に調整可能です。商品説明や素材情報をタブ表示で整理でき、必要な情報を取捨選択しやすい構造になっています。パソコン操作が苦手な人でも扱いやすい設計で、初心者でもレイアウトの微調整が可能です。
- 有料テーマ例: Cascade(カスケード) – 自由度の高いカスタマイズ機能を持つ有料テーマ(約$350)。画面いっぱいの大胆なタイポグラフィやユニークなレイアウトを設定でき、個性的なECサイトを作成可能です。セクションの組み合わせ次第で商品の魅力を独創的に表現できるため、雑貨のコンセプトが明確なショップ(例:ヴィンテージ調、北欧雑貨など)に向いています。デフォルトで複数のスタイルが用意されており、自社のイメージに近いデザインからカスタマイズを始めることもできます。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(カスタマイズ性関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Origin(無料) | 無料 | 簡単に雰囲気を調整できる汎用テーマ。シンプルで情報を引き立てるデザイン。タブ機能で商品詳細も整理可。 | ハンドメイド雑貨、一点物を扱う小規模ショップ。凝った装飾より情報重視で、後から色合いなどを手軽に変えたい場合。 |
Cascade(有料) | 約$350 USD | レイアウト自由度が非常に高い。大きな見出しや個性的なフォントで独自スタイルを演出可能。 | デザインに強いこだわりがある雑貨店。他と違うレイアウトや大胆な表現でブランドを差別化したい場合。 |
表示スピード重視のテーマ(雑貨)
雑貨ECでは商品点数が多い場合もありますが、ユーザーを待たせない高速表示はやはり重要です。特に初回訪問で表示が遅いと離脱に繋がりやすいため、テーマ自体の軽量さに注目します。
- 無料テーマ例: Origin(オリジン) – シンプル構成のためページ表示が非常に速いことで定評があります。過度なスクリプトを含まず、画像も必要最低限の遅延読み込みを行うなど最適化されているため、雑貨のように多くの商品写真を掲載しても軽快に動作します。公式の評価でも表示速度は◎とされています。
- 有料テーマ例: Warehouse(ウェアハウス) – 大規模カタログ向けの有料テーマ(約$380)。商品数が多くてもスムーズに商品を探せるよう、ライブ検索やコレクションフィルターなどが充実しています。こうした機能は一見重そうですが、大量の商品を扱う状況でのパフォーマンスを考慮して設計されており、在庫レベル表示やプロモーションタイルも必要時にのみ読み込む工夫があります。結果として、商品点数が数百~数千点規模でも許容範囲の速度で動作しやすいテーマです。※それでも画像最適化や不要アプリを減らすことは速度改善に有効です。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(表示速度関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Origin (無料) | 無料 | 表示速度◎で超軽量。必要最低限の機能のみ搭載し読み込み負荷が少ない。 | 商品数が少なめ~中程度の雑貨店。とにかく動作を軽くしてユーザーにストレスを与えたくない場合。 |
Warehouse(有料) | 約$380 USD | 大量商品対応ながら高速ナビゲーション実現。リアルタイム検索や在庫表示など機能的だが最適化設計。 | 商品点数が非常に多い雑貨・家具ショップ。多カテゴリーをまたぐ大型ストアで速度と機能を両立したい場合。 |
SEO対策重視のテーマ(雑貨)
雑貨ショップでは、商品名やカテゴリ名が多岐にわたるため、SEO対策としてはサイト内の整理と多言語対応がポイントになります。テーマ選定では、日本語対応やナビゲーション構造にも注目しましょう。
- 無料テーマ例: Craft(クラフト) – 日本語への切替が簡単な公式テーマで、翻訳済みのUIテキストを備えています。家具・生活雑貨の情報をモダンに見せるテンプレートが用意されており、メタフィールド等を活用して商品素材やサイズなど詳細情報も構造化できます。こうした構造化データは検索エンジンにも評価されやすく、またサイト訪問者にも信頼感を与えます。総じて、日本向け雑貨ECをすぐ始めたい場合にSEO上のハンデが少ないテーマです。
- 有料テーマ例: Warehouse(ウェアハウス) – 上述の通り大規模向けテーマで、構造上カテゴリ分けや検索機能が強力です。これによりサイト内回遊性が高まり、ユーザーが目的の商品に辿り着きやすくなることで間接的にSEO評価(ユーザーエクスペリエンス)向上が期待できます。また多言語・多通貨には標準では対応しないため、海外展開時はShopifyの「Translate & Adapt」アプリ等を組み合わせて対応します。日本語翻訳は必要ですが、日本の雑貨ショップ事例でもWarehouseを採用し成功しているケースがあります(例:BECOSなど伝統工芸品の大型マーケットプレイス)。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(SEO対策関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Craft (無料) | 無料 | 日本語UI完備で設定容易。商品詳細をメタフィールドで整理可能。サイト構造が明快でSEOに好影響。 | 日本語中心の雑貨・インテリア店。商品スペックなど細かな情報も整理して掲載し、ロングテールキーワード対策をしたい場合。 |
Warehouse(有料) | 約$380 USD | 強力な検索・フィルター機能でUX向上。大規模サイトでも整理されたカテゴリ構造を構築可能。※要日本語翻訳。 | 取扱商品が非常に多く、カテゴリ階層やサイト内検索を重視するショップ。UX改善でSEOも強化したい場合。 |
デザイン性重視のテーマ(雑貨)
雑貨は商品の可愛らしさやユニークさをアピールするデザインが求められます。世界観を統一しつつ、雑貨一つひとつの個性も際立たせるテーマが理想です。
- 無料テーマ例: Craft(クラフト) – シンプルながら洗練されたデザインで、作品そのものの魅力を引き出すテーマ。余白を活かしたミニマルなスタイルは雑貨のナチュラルな雰囲気を壊さずに見せられます。トップページにストーリー性のあるセクションを配置でき、職人の想いやブランドコンセプトを語ることで付加価値を伝えられます。クラフト感・温もりを大切にしたいショップに適しています。
- 有料テーマ例: Motion(モーション) – 雑貨の使用シーンや質感を動画や動きで表現したい場合に最適なテーマ。例えばハンドメイド雑貨の制作風景動画や、インテリア雑貨を部屋で配置した際のイメージ動画を背景に流すことで、静止画では伝えにくい魅力を訴求できます。ファッションからテクノロジーまで対応する汎用デザインですが、プリセットスタイルに「雑貨・ライフスタイル向け」の雰囲気も含まれており、色調やフォントを調整するだけでおしゃれな雑貨カタログを作れます。動的エフェクトで現代的かつ印象に残るデザインを実現します。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(デザイン性関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Craft(無料) | 無料 | 雑貨の質感を引き立てるシンプル美。余白とタイポグラフィが上品。ストーリー紹介セクションで世界観も表現可能。 | ハンドメイド・ナチュラル系雑貨店。派手さより素朴さ・温かみをデザインに反映したい場合。 |
Motion(有料) | 約$360 USD | 動画やアニメで魅せる先進的デザイン。スクロール時の動きやシーン動画で商品アピール。スタイル切替で雑貨向けにも調整容易。 | 雑貨の使い方や雰囲気を視覚的に提案したいブランド。動的コンテンツでユーザーを惹きつけ、他店と差別化を図りたい場合。 |
食品(フード・ドリンク)におすすめのShopifyテーマ【越境EC対応】
食品・飲料系ECでは、美味しさや新鮮さを視覚的に伝えるデザインと、商品情報(成分や賞味期限等)の分かりやすい表示が重要です。また、スマホでの購入や定期購入なども意識した機能が求められます。以下、食品カテゴリ向けのテーマを要素別に見ていきます。
モバイル対応重視のテーマ(食品)
食品購入者はスマホから手軽に注文するケースが多いため、モバイルUIに配慮したテーマが適しています。テイクアウトやデリバリーを想定した機能もあると便利です。
- 無料テーマ例: Crave(クレイヴ) – モバイル向けに最適化されたレイアウトが特徴のShopify公式無料テーマ。小さな画面でもストレスなく買い物が完了できるように設計されており、商品ページから直接購入に進める「今すぐ購入(動的チェックアウト)ボタン」を実装しています。テイクアウト対応の飲食店などに最適で、スマホ利用者の操作ステップを極力減らす工夫がなされています。
- 有料テーマ例: Local(ローカル) – 食品業界特化の有料テーマ(約$360)。もちろんレスポンシブ対応で、スマホでも見やすいメニュー構造です。さらにモバイルからの注文転換を高めるため、ワンクリックで買えるクイック購入ボタンや、年齢確認ポップアップ(お酒販売等で使用)など便利機能を備えます。実店舗受取情報や地域別配送表示にも対応しており、スマホで閲覧してそのまま近くの店舗受取予約をするといったO2O体験もスムーズです。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(モバイル対応関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Crave(無料) | 無料 | スマホ購買に特化したUI。「今すぐ購入」ボタンでカート画面を省略可能。テイクアウト向け最適化デザイン。 | デリバリー/テイクアウト対応の飲食店。若年層ターゲットのスイーツショップなど、スマホ完結の購買体験を重視する場合。 |
Local(有料) | 約$360 USD | 食品特化機能がモバイルでも便利。ワンクリック購入や年齢確認、店舗受取対応等。スマホでも情報探しやすい構成。 | 食品・飲料全般。実店舗と併用する生鮮食品店や、モバイル経由の定期購入者が多い専門店に。 |
カスタマイズ性重視のテーマ(食品)
食品ECでは、商品に応じて必要な情報(例:レシピ紹介、栄養成分表示、レビューなど)が変わります。柔軟にセクションを追加・編集できるテーマが望ましいでしょう。
- 無料テーマ例: Taste(テイスト) – Shopify公式の食品向け無料テーマ。初期状態からシンプルで清潔感あるデザインですが、管理画面でセクションを入れ替えたり、背景色やフォントを変更したりと直感的なカスタマイズが可能です。例えばトップページにおすすめレシピのブログ記事セクションを追加したり、商品ページにFAQ(よくある質問)セクションを挿入することもできます。必要最低限の機能に絞ってあるため、過度な変更はできないものの、その分扱いやすくなっています。
- 有料テーマ例: Local(ローカル) – 多機能テーマのLocalはカスタマイズ性も高く、30以上のセクションテンプレートから必要なものを選んでページを構築できます。食品特有のコンテンツ(素材の産地情報セクション、イベントカレンダー、クロスセルのおすすめ商品欄など)を自在に組み合わせ可能です。コーディング不要でレイアウトを変更でき、店舗ごとの取り扱い商品や販促計画に合わせてストアデザインを柔軟に変えられる点が魅力です。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(カスタマイズ性関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Taste(無料) | 無料 | シンプルで編集しやすい食品テーマ。必要最低限の構成で、セクション追加や色変更は容易。 | 初期費用を抑え、自社で手軽にデザイン調整しながら運用したいショップ。専門知識なしで食品サイトを作り込みたい場合。 |
Local(有料) | 約$360 USD | 多数のセクションで自由レイアウト可能。素材情報やイベント案内など食品向けブロックが豊富。 | 食品ECに必要な機能を網羅したい店舗。イベントやブログなどコンテンツも発信し、柔軟にページ構成を変えたい場合。 |
表示スピード重視のテーマ(食品)
食品ECでは、美味しそうな画像を多用する一方で、ページ表示が遅いと購買意欲が削がれます。画像最適化はもちろん、テーマ自体の軽快さも重要です。
- 無料テーマ例: Taste(テイスト) – 画像が多くてもページ読み込みが速いと評価される無料テーマ。白背景ベースで余計なスクリプトを含まず、コアとなる商品画像やテキストのみを素早く表示します。ユーザーにストレスを与えない軽量設計で、公式の速度テストでも高得点(◎)を獲得しています。
- 有料テーマ例: Local(ローカル) – 機能豊富な割に比較的表示速度が良好なテーマです。リッチコンテンツを盛り込んでも一定の最適化がなされており、例えば画像の遅延読み込みや不要スクリプトの排除などが実装されています。とはいえTaste等のミニマルテーマと比べると表示速度は標準的(◯程度)なので、商品画像サイズの圧縮やアプリの入れすぎに注意することで、さらなる速度改善が可能です。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(表示速度関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Taste(無料) | 無料 | 高速表示で離脱防止。余白活用の軽量レイアウト。食品写真多数でも◎評価のスピード。 | ページ滞在時間を伸ばしたい食品サイト。画像が多くてもサクサク表示させたいスイーツ・生鮮食品EC。 |
Local(有料) | 約$360 USD | 機能充実ながら速度良好。食品特化機能搭載も最適化で遅延抑制。必要に応じて画像圧縮等でさらに改善可。 | コンテンツ量が多い食品サイト。機能と速度のバランスを重視し、ユーザー体験を損ねない範囲でリッチなサイトを運用したい場合。 |
SEO対策重視のテーマ(食品)
食品ECのSEOでは、レシピブログや商品レビューなどコンテンツSEOも有効です。また多店舗展開時の多言語対応も課題になります。テーマは日本語対応とコンテンツ表現力に注目します。
- 無料テーマ例: Taste(テイスト) – 初期状態で日本語に対応しており、切り替えるだけでUI表示が日本語化されます。またFAQセクションやブログ記事セクションを組み込めるため、商品説明以外のコンテンツも充実させやすく、関連キーワードでの流入増加が期待できます。シンプルな構造でクローラビリティ(検索エンジンによるサイトの読み取り)も良好です。
- 有料テーマ例: Local(ローカル) – 食品特化の豊富な機能により、ユーザビリティの高さが間接的にSEOに貢献します。例えば店舗情報やイベント情報を掲載できることでサイト滞在時間が延びたり、年齢確認ポップアップで適切なユーザーのみアクセスさせることで品質評価が上がる可能性があります。ただしデフォルト言語は英語のため、日本語SEO対策としてはテーマ内のテキストを翻訳する必要があります。幸いShopifyの翻訳アプリ等で対応可能で、大きな障壁ではないでしょう。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(SEO対策関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Taste(無料) | 無料 | 日本語対応済みで即利用OK。FAQやブログ機能でコンテンツ充実→検索流入増も期待。 | 日本国内向けフードEC全般。レシピ紹介やコラムなど自社発信コンテンツで集客したい場合。 |
Local(有料) | 約$360 USD | 高機能でUX向上→間接的にSEO効果。イベント情報等で滞在時間UP。日本語化は要対応。 | 機能重視で他店との差別化を図りたい食品EC。多店舗連携やローカルSEO(地域情報の発信)も重視する場合。 |
デザイン性重視のテーマ(食品)
食品の場合、視覚的に「おいしさ」「新鮮さ」「安全性」を伝えるデザインが鍵です。写真を引き立てつつ、ブランドらしさを演出できるテーマを選びましょう。
- 無料テーマ例: Taste(テイスト) – その名の通り“味”を引き立てるデザイン。淡い背景に太字の見出しとハイコントラストな配色で、食品の色彩や質感を際立たせます。例えば果物の鮮やかさやスイーツの質感が映えるよう計算された配色になっており、写真が主役になるサイト構成です。清潔感と洗練さを両立したスタイルで、高級食品や特産品など品質訴求型の商品にもマッチします。
- 有料テーマ例: Local(ローカル) – デザイン面でも食品の魅力を伝える工夫が凝らされています。例えば大きなヒーローヘッダー画像や動画セクションでブランドの世界観や料理の出来上がりイメージをダイナミックに表現できます。スタイルも複数から選択可能で、オーガニック系のナチュラルな雰囲気からポップで明るいカフェ風まで、ショップに合ったトーンを設定できます。食品ギャラリーや商品スライダーで多彩な商品を魅力的に見せることもでき、視覚的インパクトで購買意欲を掻き立てます。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(デザイン性関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Taste(無料) | 無料 | 食品写真が映える洗練デザイン。余白とコントラストで美味しさを演出。高品質な商品イメージに最適。 | 高級食材、産直食品など品質の良さを視覚的に伝えたいショップ。シンプルさの中に上質感を求める場合。 |
Local(有料) | 約$360 USD | ブランドの世界観を大きく表現。動画や大型画像で訴求力大。スタイル選択で雰囲気を自在に調整可能。 | ブランディングに力を入れる食品EC。実店舗の雰囲気をオンラインに再現したいカフェ・レストラン系ショップなど。 |
家具・インテリアにおすすめのShopifyテーマ【越境EC対応】
家具やインテリア商材では、大きな画像で商品の質感やサイズ感を伝えると共に、スペック(寸法・素材)をしっかり掲載できることが重要です。また商品点数が多い場合はナビゲーションのしやすさも課題になります。以下、家具カテゴリ向けのテーマを検討します。
モバイル対応重視のテーマ(家具)
家具は比較的PCでじっくり検討されることも多いですが、スマホでカタログを見るユーザーも増えています。モバイルでのレイアウト崩れがないことと、商品写真・情報が見やすいことがポイントです。
- 無料テーマ例: Craft(クラフト) – インテリア商品の魅力をシンプルに伝えるテーマ。スマホ表示でもレイアウトが整然としており、大きめの商品写真と余白で直感的に閲覧しやすいです。特に家具販売に有用な、商品の寸法や素材説明用テンプレートがあり、スマホでもスライドや折りたたみ表示で情報を整理できます。
- 有料テーマ例: Warehouse(ウェアハウス) – 大量の商品を扱う家具ECで採用例の多いテーマ(約$380)。モバイルでもカテゴリー絞り込みや検索がしやすいUIを備え、何百点もの商品から目当てのものを探しやすくなっています。また商品一覧でのクイックビュー機能により、スマホでも一覧ページから詳細情報を確認でき、いちいちページ遷移せずに比較検討できます。在庫数インジケーターなどもモバイルで視認しやすく、家具セール時にユーザーの購買を促進します。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(モバイル対応関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Craft (無料) | 無料 | スマホでも情報整理◎。画像中心でインテリアの雰囲気を伝える。寸法や素材をコンパクト表示しUX良好。 | 中〜大型の家具を扱うショップ。スマホで商品写真とスペックをバランス良く見せたい場合。 |
Warehouse(有料) | 約$380 USD | 大規模サイトのモバイル最適化。検索・フィルターがスマホ画面でも使いやすい。在庫表示やクイックビューで購入検討を支援。 | 商品数・カテゴリが非常に多い家具EC。スマホでも豊富な商品から絞り込み購入するユーザーが多い場合。 |
カスタマイズ性重視のテーマ(家具)
家具ブランドでは、モダンからクラシックまでテイストが様々。サイトも自社ブランドに合った雰囲気に柔軟に調整できるテーマが理想です。
- 無料テーマ例: Craft(クラフト) – 再登場ですが、家具・ホームデコ向けに情報項目をカスタマイズしやすい無料テーマです。商品のサイズ・手入れ方法といった詳細情報欄をテンプレートとして持ち、不要なら非表示にするなど取捨選択が可能です。またカタログのようなシックなデザインが初期設定されていますが、カラーやフォントを変更するだけで北欧風や和モダン風などにも寄せられます。セットアップが簡単なので短期間でストア公開したい場合にも向いています。
- 有料テーマ例: Prestige(プレステージ) – 高級家具ブランドにもマッチするエレガントな有料テーマ(約$300)。30以上のセクションを自由に配置でき、ルックブック的な画像配置や長文のブランドストーリー掲載など多彩なレイアウトが可能です。例えばリビング・ダイニングなど空間別のコーディネート提案ページを作ったり、職人の紹介セクションを設けたりと、家具の魅力を多角的に伝えられます。スタイルプリセットも3種あり、サイト全体の雰囲気をボタン一つで切り替えることもできます。高機能ゆえ設定項目は多いですが、その分細部までブランドイメージに合わせて作り込めます。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(カスタマイズ性関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Craft(無料) | 無料 | 項目ごとに調整可能な家具向け設計。寸法・素材などテンプレ有り。簡単セットアップで素早く公開可。 | 自社ECをすぐ始めたいインテリアブランド。商品情報を詳しく載せつつデザインはシンプルにまとめたい場合。 |
Prestige(有料) | 約$300 USD | 高級感ある多彩なレイアウト。多数セクションで自由配置。ブランドストーリーやコーディネート提案を表現可能。 | 高価格帯・デザイナーズ家具店。世界観を緻密に演出したいブランドで、サイト構成を一から作り込みたい場合。 |
表示スピード重視のテーマ(家具)
家具サイトは画像が大きくページも重量級になりがちです。ユーザーにストレスを与えないため、可能な限り軽量なテーマを選ぶか、機能を絞ることが大切です。
- 無料テーマ例: Dawn(ドーン) – 家具カテゴリでも使われる汎用テーマで、画像主体にもかかわらず表示が速い点が魅力です。高解像度画像を多数掲載しても遅延読み込みなどで対応し、またテーマ自体がミニマルなので余分な読み込みがありません。家具の質感を伝える大判写真を使いつつ、ページ速度は◎評価を維持できます。
- 有料テーマ例: Woodstock(ウッドストック) – シンプルレイアウトと高速表示を謳うテーマ(約$270)。イベントカレンダー機能や予約注文機能などを備えながらも動作は軽く、サイトスピードにこだわる店舗向けです。特にガジェットや家電向けに紹介されていますが、家具・インテリアでも商品ギャラリーやおすすめ商品の提案機能が活用できます。多機能ながら不要時はオフにできる設定もあり、必要最低限の構成にすればかなり軽快に動作します。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(表示速度関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Dawn (無料) | 無料 | 重量コンテンツでも速い汎用テーマ。家具写真多数掲載しても高速表示。モバイル含め全デバイスで快適。 | 画像中心のインテリアEC全般。ページ速度を最優先しつつ基本機能で十分運用できるショップ。 |
Woodstock(有料) | 約$270 USD | 速度重視設計の高機能テーマ。予約受付やカレンダー搭載も動作軽快。イベント販売等でもページ応答良好。 | 新商品入荷イベント等で一時的にアクセス増があるショップ。機能を盛り込みつつも速度を犠牲にしたくない家具EC。 |
SEO対策重視のテーマ(家具)
家具・インテリアでは、商品名が型番だったり検索数が少ないケースもあります。そのため、**コンテンツSEO(ブログやスタイル提案)**や多言語対応(海外ブランド家具の販売など)が重要になります。
- 無料テーマ例: Craft(クラフト) – 日本語対応のしやすさに加え、家具・室内装飾・キッチン用品を分かりやすく紹介するためのセクションが用意されています。例えば商品の使い方やコーディネート提案を文章と画像で載せることで、関連キーワードでの流入を狙えます。テーマ自体のHTMLも整理されており、見出しやリストを正しく使えば構造化データとして評価されやすいでしょう。
- 有料テーマ例: Warehouse(ウェアハウス) – 大量の商品を扱う家具店向けに、カテゴリーや商品ページが細かく構造化されています。これはSEO的にもサイト全体の整理度を高めます。実際に日本の家具ECでもWarehouse採用例が多く(例: Qualialなど)、大量の商品ページを抱えつつ各ページがしっかりインデックスされるよう工夫されています。多言語対応はテーマ単体では備えていませんが、翻訳アプリ併用で海外SEOにも対応可能です。商品レビュー機能との親和性も高く、ユーザーの声を集めてコンテンツ強化する施策とも相性が良いです。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(SEO対策関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Craft (無料) | 無料 | 日本語で家具情報を発信しやすい。室内装飾の商品情報を整理して掲載可能。サイト構造がシンプルでクローラビリティ良好。 | 国内向けインテリアEC。ブログ等で暮らしの提案を行いSEO流入を増やしたい場合や、商品スペックを網羅して信頼性を高めたい場合。 |
Warehouse(有料) | 約$380 USD | 大規模サイトでも構造化が行き届く。カテゴリ・商品ページが体系的に整理可能でSEOに有利。実例として大規模家具ECで導入実績多数 | 商品数が非常に多い家具ショップ。サイト全体の整理とユーザーレビュー活用で検索評価を上げたい場合。 |
デザイン性重視のテーマ(家具)
家具は実物を見せられない分、写真やサイトの雰囲気で質感や高級感を伝える必要があります。カタログのような上品さやインテリアコーディネート提案ができるテーマが望ましいでしょう。
- 無料テーマ例: Craft(クラフト) – 再三登場していますが、家具・雑貨に最適化されたシックでカタログライクなデザインが持ち味です。過度な装飾を排し、家具そのものの美しさを写真で伝えるミニマルな美学が貫かれています。雑誌の1ページのようなレイアウトで、洗練されたインテリアECサイトを無料で作成可能です。
- 有料テーマ例: Cascade(カスケード) – 個性的なタイポグラフィやレイアウトで、モダンなインテリアブランドの雰囲気を演出できるテーマです。例えば大胆な見出しフォントで空間デザインへのこだわりを表現したり、スクロールに合わせて画像やテキストを動的に配置することで高級感を醸成できます。高品質な家具を扱うブランドで、他社とは違うスタイリッシュなサイトを求める場合に適しています。なお、同様に高級家具向けにはPrestigeも有力で、実際に日本工芸堂(伝統工芸品)やarne interior(オリジナル家具メーカー)などがPrestigeを用いて高品質なサイトを構築しています。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(デザイン性関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Craft(無料) | 無料 | カタログ風の上品デザイン。ミニマルで製品写真を主役にできる。高解像度画像で家具の質感を伝達。 | インテリアコーディネートを提案するようなショップ。商品点数が少なく、一点一点を丁寧に見せたい高級家具店。 |
Cascade(有料) | 約$350 USD | モダンで個性的なレイアウト。大きなフォント使いと動きのあるページ構成で印象付け。高級感・デザイナーズ感を演出。 | デザイン志向の家具ブランド。他と被らないサイトデザインでブランドイメージを強固にしたい場合に。※伝統的・高級路線ならPrestige採用例も多数 |
伝統品(和雑貨・工芸品)におすすめのShopifyテーマ【越境EC対応】
伝統工芸品や和雑貨を扱う場合、商品の背景にあるストーリーや職人の技を伝えることが大切です。サイトも和の雰囲気や高級感を演出しつつ、情報発信力を持たせたいところです。以下、伝統品カテゴリに適したテーマを検討します。
モバイル対応重視のテーマ(伝統品)
伝統品は比較的高年齢層にも訴求しますが、昨今は誰もがスマホで情報収集します。モバイル対応でユーザビリティを損なわないテーマを選びます。
- 無料テーマ例: Origin(オリジン) – ハンドメイド雑貨向けのテーマですが、シンプルで見やすいモバイルレイアウトが伝統品販売にも向いています。レトロで落ち着いた雰囲気があり、和雑貨のテイストとも調和しやすいデザインです。商品点数が少ない場合に特に有効で、スマホでも一つひとつの商品を丁寧に紹介できます。
- 有料テーマ例: Warehouse(ウェアハウス) – もし数百以上もの伝統工芸品を扱うマーケットプレイス的サイトであればWarehouseが有力です。実際、日本最大級の伝統工芸品EC「BECOS」ではWarehouseテーマが使われ、7,000点以上の商品を効率よく表示しています。スマホでも絞り込みや検索で膨大な商品から目的のものに辿り着けるようになっており、大量の商品を扱う場合でもモバイルユーザーに配慮した設計です。一般的な個人商店規模ならここまでの機能は不要ですが、将来的な商品数拡大や品揃え豊富さを見据えるなら検討に値します。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(モバイル対応関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Origin (無料) | 無料 | ノスタルジックで読みやすい。シンプルな配置でスマホでも商品情報が頭に入りやすい。 | 取扱商品が絞られた伝統工芸品店。落ち着いた和の雰囲気をスマホでも表現したい場合。 |
Warehouse(有料) | 約$380 USD | 大規模商品数でもスマホ快適。BECOS(約7,000点掲載)でも導入。検索・フィルターにより目的の品を探しやすい。 | 産地横断型の工芸品マーケットプレイス等、大量の商品・工房を掲載するサイト。モバイル経由でも商品探索が多い場合。 |
カスタマイズ性重視のテーマ(伝統品)
伝統品は商品の魅力だけでなく、作り手の想いや文化的背景を発信することが重要です。柔軟にコンテンツを足せるテーマが適しています。
- 無料テーマ例: Origin(オリジン) – コンテンツを増やしすぎないシンプルさゆえに、逆にベースとしてカスタマイズしやすいテーマです。ブランドの世界観に合わせ色味を変えたり、トップページに動画(例:工房の様子)を埋め込むなどのアレンジも可能です。商品ページでは職人の紹介や産地の説明をタブで追加するなど、工夫次第で情報量を増やせます。軽量テーマなのでカスタマイズによる速度低下も起きにくいです。
- 有料テーマ例: Prestige(プレステージ) – 伝統工芸品のように語る情報が多い場合に最適なテーマです。例えば日本工芸堂(全国の伝統工芸品を扱うショップ)はPrestigeを採用し、各商品の背景や職人のストーリーを丁寧に掲載しています。Prestigeなら長文テキストや高解像度写真を組み合わせた洗練レイアウトを実現でき、トップページからギフト用途別の特集や地域別カテゴリ紹介など自由自在です。コレクションページもカスタムHTMLを差し込める柔軟性があり、伝統工芸の魅力を余すところなく伝えるサイト構築が可能です。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(カスタマイズ性関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Origin(無料) | 無料 | シンプルゆえアレンジ自在。色やレイアウトを少し変えるだけで和風にも洋風にも対応。タブ等で情報追加も容易。 | 小規模な工芸品ショップ。まずは簡素なサイトで開始し、徐々にコンテンツを拡充・調整していきたい場合。 |
Prestige(有料) | 約$300 USD | 情報量が多くても美しく整理できる。職人紹介や歴史など長文も読みやすい。多彩なセクションで柔軟なページ構成。 | 全国各地の工芸品を扱うショップや高級和雑貨店。伝えたい物語が多く、情報発信を重視する場合。 |
表示スピード重視のテーマ(伝統品)
伝統品ECでは高精細な写真や動画を掲載することもありますが、海外からのアクセスも考えると高速表示はやはり欠かせません。
- 無料テーマ例: Origin(オリジン) – 軽量設計で高速表示でき、海外ユーザーにもストレスを感じさせません。多言語対応アプリとの組み合わせでも負荷が小さく、画像も圧縮しておけば表示遅延は最小限になります。特に一点物紹介ではページあたりの商品数も少ないため、ほぼ即座にページが開くような体感速度を得られるでしょう。
- 有料テーマ例: Prestige(プレステージ) – 高機能ながら表示速度も意外と健闘します。最新のアップデートで速度最適化が行われており、画像の遅延読み込みやコード圧縮などパフォーマンス面にも配慮されています。実際にPrestigeを利用したショップ(例:arne interior、BECOSなど)でもユーザーが多数閲覧しても安定した速度が報告されています。とはいえOrigin等と比べれば重めなので、画像点数を抑える・アプリを厳選するなどの対応は必要です。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(表示速度関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Origin(無料) | 無料 | 非常に速い表示で海外アクセスでも快適。装飾を抑え本質情報のみ表示するので離脱率低減。 | 国内外に販路を持つ工芸品EC。ページ数や商品数が少なく、一品一品を素早く見せて購買につなげたい場合。 |
Prestige(有料) | 約$300 USD | 機能充実ながら速度も良好。最適化アップデート済みで安心。表示画像を厳選すれば高級感と速度を両立可能。 | コンテンツや商品点数が多い伝統品サイト。高品質画像を多用しつつ速度にも気を配りたい場合。 |
SEO対策重視のテーマ(伝統品)
伝統品は海外需要もありうるため、多言語SEOやローカルSEO(産地名など)も視野に入れます。また、文化的ストーリーを載せることで関連キーワード流入を増やす戦略も有効です。
- 無料テーマ例: Origin(オリジン) – 日本語・英語どちらにも対応しやすい構造で、ボタン文言やエラーメッセージまで日本語化可能です。サイト構造がシンプルなので多言語化しても複雑にならず、各言語版のページが正しくインデックスされやすいです。また職人インタビューや制作工程紹介などの記事ページを設けてもレイアウトが崩れにくく、コンテンツSEOにも挑戦しやすいテーマです。
- 有料テーマ例: Prestige(プレステージ) – 海外展開も見据えるならPrestigeのようなビジュアルリッチなテーマで世界観を打ち出すのも一手です。構造化データやメタタグ管理自体はShopify標準機能に依存しますが、Prestigeならサイト内コンテンツを充実させやすいため結果的に検索流入増につなげやすいです。例えばギフトシーン提案ページを作って「敬老の日 贈り物 工芸品」などの複合キーワード対策をするなど、柔軟にページを追加できます。日本語未対応ですが、翻訳実施済みストア事例が多くノウハウも共有されています。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(SEO対策関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Origin(無料) | 無料 | 多言語対応しやすい軽量テーマ。日本語訳追加可能で海外SEOにも対応可。シンプル構造でストーリー記事も作成容易。 | 海外にも工芸品を販売したい事業者。自社で職人紹介ブログなどを運営し、文化的価値を発信して集客したい場合。 |
Prestige(有料) | 約$300 USD | コンテンツ充実でSEO強化しやすい豪華テーマ。長文ページや特集ページを増やせるので関連キーワード流入獲得に有利。※要翻訳。 | 国内外に富裕層顧客を持つ高級工芸ブランド。サイトの世界観を統一しつつ、多角的なコンテンツで検索エンジンからの評価も高めたい場合。 |
デザイン性重視のテーマ(伝統品)
伝統品ECでは、商品の持つ歴史や文化、そして高い職人技術をビジュアルで伝える必要があります。高級感・信頼感を与えるデザインが求められます。
- 無料テーマ例: Origin(オリジン) – 落ち着いたノスタルジックなデザインが和の伝統品によく合います。過度なモダンさや派手さがなく、伝統工芸の持つ品格を損なわないトーンです。背景は淡い色調や余白を活かしており、陶器や漆器などの写真も映えます。日本的な雰囲気を演出したい場合、フォントを明朝体系に変えるだけでもぐっと和風になります。シンプルさゆえ商品自体とその説明文が引き立ち、信頼感のあるデザインです。
- 有料テーマ例: Prestige(プレステージ) – 伝統品ECのゴールデンスタンダードとも言えるテーマです。高級ブティックのようなエレガントさがありつつ、職人技や素材の良さを大きな写真で見せることができます。実際に、日本全国の逸品を集めた「日本工芸堂」もPrestigeを採用し、漆器・陶磁器・竹細工など多彩な商品を上品に陳列しています。長年培われたブランドストーリーを表現するのに適したタイポグラフィとレイアウトで、閲覧者に安心感と憧れを抱かせます。高価格でも導入する価値のあるテーマでしょう。
テーマ名 (無料/有料) | 価格(税込) | 特徴(デザイン性関連) | 適したショップの条件(選定基準) |
---|---|---|---|
Origin(無料) | 無料 | 和テイストにも合う静かなデザイン。ノスタルジックな配色とシンプルレイアウトで伝統品の品格を演出。 | 歴史ある工芸品や和雑貨を扱う個人店。無料で和風の雰囲気を出しつつ商品を際立たせたい場合。 |
Prestige(有料) | 約$300 USD | 高級感・格調高いデザイン。ハイエンド向け洗練テーマ。工芸品の価値を引き立て、ギフト需要にも対応する優雅な構成。 | 老舗の工芸メーカーや全国の逸品を集めたセレクトショップ。ブランドストーリーを全面に出し、ユーザーに特別な体験を提供したい場合。 |
まとめとテーマ選定のポイント
以上、5つのカテゴリー×5つの要素別に無料テーマ・有料テーマの例を紹介しました。無料テーマは初期費用を抑えつつ基本機能でストアを立ち上げるのに適しており、有料テーマは高度なデザインや特殊機能を備えてショップの差別化に役立ちます。
各カテゴリごとの傾向を振り返ると:
- アパレル向け: 無料テーマ「Dawn」「Colorblock」などはシンプルで高速、初心者に最適。有料テーマ「Impulse」「Prestige」はデザイン・機能ともに充実し、高級感あるブランド演出が可能。
- 雑貨向け: 無料テーマ「Craft」「Origin」はミニマルデザインと日本語対応で使いやすい。有料テーマ「Motion」「Warehouse」は多彩な表現や大規模商品への対応力が強み。
- 食品向け: 無料テーマ「Taste」「Crave」は清潔感・ポップさなどブランドに合わせ選べ、表示速度も速い。有料テーマ「Local」は食品特化機能が豊富で実店舗連携にも強み。
- 家具向け: 無料テーマ「Craft」はカタログ風デザインで家具情報を整理して伝えられる。有料テーマ「Warehouse」「Prestige」は大量商品や高級路線など目的に応じて検討。
- 伝統品向け: 無料テーマ「Origin」は和の雰囲気を活かせる軽量テーマ。有料テーマ「Prestige」は豊富なセクションで物語性を表現でき、本格的な伝統品ECに最適。
最後に、テーマ選びの基本として、自社商品の種類・点数、ターゲットユーザー、ブランドイメージ、必要な機能を洗い出し、それに合致するテーマを探すことが重要です。Shopify公式テーマストアでは価格や業種、機能での絞り込み検索も可能なので、それらも活用しつつ候補テーマを実際にプレビューしてみましょう。無料テーマから始めて後で有料テーマに切り替えることもできますので、自社ストアにとってベストなテーマをじっくり選定してみてください。
参考資料: 本記事では各テーマの特徴について、Shopify公式ブログ、Shopify日本語公式ブログなどを参照しました。テーマの価格や機能は2025年時点の情報に基づきます。各テーマの詳細やデモは公式テーマストアshopify.comで確認できますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

