Shopifyで越境ECを始めるための費用と期間の目安【2025年版】– Shopifyを使って海外向けECサイトを構築する際にかかる費用とスケジュールの目安を徹底解説。自社対応と外注の違いや、費用を左右する要素も紹介 –

Shopifyで越境ECを始めるための費用と期間で使うアイキャッチ画像
目次

越境EC立ち上げにかかる費用の全体像

越境ECの立ち上げには、商品仕入れ以外にもさまざまな初期費用が発生します。Shopifyをベースに構築する場合、主に以下の4カテゴリに分けて考えると整理しやすくなります。

Shopify利用料(月額・アプリ含む)

Shopifyの基本プラン料金(2025年時点)

  • ベーシックプラン:$39/月(個人事業・小規模向け)
  • スタンダードプラン:$105/月(中規模ビジネス向け)
  • アドバンスドプラン:$399/月(多国展開・詳細レポート重視)

それぞれのプランで提供される機能に差がありますが、越境ECの場合はスタンダード以上を選ぶと通貨・言語設定の自由度が高まります。

アプリ導入費の目安

越境ECでは追加アプリが必須になるケースが多く、以下が代表的な例です。

  • 翻訳アプリ(例:Weglot、Langify):$15〜30/月
  • 通貨変換アプリ:$10〜20/月
  • 配送管理・送料計算アプリ:$10〜30/月
  • レビュー表示アプリ:$0〜20/月

実際には「必須+便利系」で月額50〜100ドル程度を見積もっておくと現実的です。

デザイン・構築費用(テーマ購入・外注する場合)

テーマ購入費

  • 無料テーマもあるが、越境対応や高品質なUIを求めるなら**有料テーマ($180〜400)**がおすすめ。
  • 例:【Impulse】や【Prestige】はデザイン性と多言語対応のバランスが◎

構築を外注する場合(BODALESS等)

  • テンプレート型構築:20万〜50万円(最短1〜2ヶ月)
  • 完全カスタム構築+多言語UX設計込み:60万〜150万円(期間2〜3ヶ月)

Shopifyはノーコードで構築できるものの、「翻訳」「通貨切替」「決済」「送料」の組み合わせが複雑なため、プロに依頼した方が結果的に効率的なケースも多くあります。

ローカライズ関連費(翻訳・通貨・決済)

多言語対応の費用

  • 自動翻訳アプリ利用:$15〜30/月(精度はやや低め)
  • 翻訳会社 or 外注ライター:1言語あたり10万〜30万円(商品数・コンテンツ量による)
  • BODALESSでは「文化適応」込みの翻訳支援も可能

通貨・決済の対応コスト

  • Shopify Payments利用時:各国で決済手数料が異なる(例:米国2.9%、欧州1.8%など)
  • 外部ゲートウェイ導入(PayPal, Stripe, Alipayなど):取引額の3〜5%を想定
  • 国別価格設定(Shopify Markets)は無料だが、運用にノウハウが必要

マーケティング費用(初期広告・SEO)

広告運用費の目安

  • Meta広告(Instagram/Facebook)初期テスト:月5万〜10万円
  • Google広告(検索+ディスプレイ):月10万〜30万円が目安

SEO・SNS運用の外注/内製コスト

  • 海外向けSEO記事制作:1本2万〜5万円(英語ネイティブ品質なら高め)
  • SNS運用代行(週3投稿+簡易運用):月5万〜15万円

マーケティング費用は継続投資になるため、初期はテスト費用10万〜30万円+運用費を確保するのが現実的です。

立ち上げにかかる期間の目安

越境ECの立ち上げに必要な期間は、「自力で構築するか」「外部に依頼するか」によって大きく異なります。特に翻訳、通貨、決済、配送といったローカライズ要素が多く、国内向けECと比べて複雑になるのが特徴です。

自力で立ち上げる場合(テンプレ+自己翻訳)

最短1〜2ヶ月で立ち上げ可能ですが、次のような点で時間と品質に注意が必要です。

  • テンプレート構築×無料テーマでスタートすれば、1週間〜2週間で形にすることも可能
  • ただし、本格的な翻訳や文化対応、通貨・決済・発送設定などで壁にぶつかるケースが多い

特に工数がかかるポイント:

  • 翻訳作業:Google翻訳などを使うとスピードは出るが、ニュアンスが不自然になりやすい
  • 決済設定:Shopify Payments、PayPal、Alipayなど各国対応が必要
  • 発送設定:国別送料、関税、DDP/DAPの選択、禁制品の確認など

立ち上げ自体は可能でも、運用フェーズでCVが伸び悩むケースが多い点には注意が必要です。

外注する場合

BODALESSなどの越境EC支援会社に依頼した場合は、設計段階からローカライズを意識した構築が可能です。

プロジェクトの一般的なスケジュール:

フェーズ内容期間の目安
ヒアリング・設計ターゲット国/言語選定・ドメイン戦略・UI設計1〜2週間
構築フェーズShopify構築/翻訳/決済・通貨・送料設定3〜6週間
テスト・調整本番環境チェック・不具合対応・翻訳や価格の最終確認1〜2週間
ローンチ公開・初期マーケ施策/広告配信即日〜数日

全体で約2〜3ヶ月が目安。多言語対応や物流周りも含めた「現地文化に刺さるEC」を短期間で構築できます。

費用と期間を左右する要素とは?

越境ECの立ち上げ費用やスケジュールは、ビジネスのスケールや体制によって大きく変動します。以下のような要素が、予算と納期に直結します。

商品点数(多いほど翻訳や配送設定に時間がかかる)

扱う商品の数が多いほど、以下のような作業量が増加します。

  • 商品ページの翻訳作業
  • 商品ごとの送料/発送条件の設定
  • 各国に応じた税金の扱い(VATや消費税)

特にSKU数が100を超えるような場合、翻訳や設定作業の工数が数倍に膨れ上がるため、自動化ツールの活用や作業分担が必須となります。

対応国数(国ごとに送料・税金・通貨が異なる)

ターゲット国が増えるほど、設定の難易度も上がります。

  • 国別で送料の条件が異なる(例:アメリカとアジアでDHL料金が全然違う)
  • 関税や輸入税のルールが違う(例:EU圏はVAT番号の扱いが必須)
  • 通貨や決済手段のローカル対応(例:Alipay、SEPA、CODなど)

そのため、「まず1カ国〜2カ国に絞ってテスト運用→成果が出たら拡大」という段階的戦略も有効です。

自社で対応できる範囲と外注範囲の見極め

コストと時間をコントロールするには、「何を自社でやり、何を外注するか」を冷静に判断することが重要です。

項目自社対応が向いているケース外注が向いているケース
商品登録/翻訳点数が少なく、対応言語に自信がある多言語対応や専門用語が必要
決済・通貨設定単一通貨でシンプルな構成複数通貨対応・為替固定・税金設定が複雑
デザイン・UIテンプレート活用で最低限を整えたいUX最適化・CVR改善まで意識したい
マーケティングSNSや広告の知見がある海外SEO・広告戦略をプロに任せたい

最小構成でスモールスタート → 徐々に投資拡大というアプローチが、リスクとコストの両面で最適です。

BODALESSによる初期構築サポート

越境ECのスタートには、スピードと正確性の両立が求められます。BODALESSでは、Shopifyを使った海外向けストアの立ち上げを最短1.5ヶ月(内容によっては3週間でのスピード公開も可能)で実現。多言語対応から発送・UX設計までを一貫してサポートします。

最短1.5ヶ月で海外向けShopifyストアを公開

「早く売上を立てたい」「市場での反応をすぐに見たい」というニーズに応え、BODALESSでは以下の流れでスピード構築を実現しています:

  • 事前ヒアリング・要件定義(1週間)
  • 設計〜構築(2〜4週間)
  • ローカライズ・検証(2〜3週間)
  • 公開・広告初期設定(1週間)

状況に応じて、フェーズ分け公開(言語や国を限定)することで、運用と改善を同時進行することも可能です。

多言語・通貨・発送・UXまでワンストップ支援

越境ECにおいて重要な以下の要素を、ワンストップでカバーします:

  • 言語対応: Shopify翻訳アプリや自動翻訳の最適な選定
  • 通貨設定: Shopify Marketsを活用した複数通貨対応
  • 発送設計: 国別送料・関税・配送手段の設定
  • UX改善: 海外ユーザーに伝わるUIと導線設計

「ただ作る」だけでなく、“売れるための構造”まで設計するのがBODALESSの特徴です。

テンプレ型/カスタム型のプラン紹介

ニーズや予算に応じて、以下の2つの構築プランをご用意しています:

プランタイプ内容想定予算納期
テンプレ型厳選されたデザインテンプレートをベースに多言語・通貨を導入。最低限のローカライズ支援付き約20万〜50万円約3〜6週間
カスタム型デザインから機能まで完全オーダーメイド。商品・市場に合わせたUX設計とSEO対策込み約50万〜150万円〜約1〜2.5ヶ月

まずはテンプレ型で市場テスト → 反応を見てカスタム拡張というステップアップも可能です。

まとめ|費用と期間を見積もって、現実的なスタートを

越境ECは「サイトを作って終わり」ではなく、その後の運用や改善こそが売上を左右する長期戦です。
とはいえ、最初の設計や構築でつまずくと、その後の改善もすべてが後手に回ります。

初期段階で、必要な費用と時間を現実的に見積もり、スモールスタートでも“売れる基盤”を整えることが成功への第一歩。
無理なく始めて、運用しながら育てていくのが理想です。

また、不安や不明点がある場合は、最初にプロに相談することでムダな出費や遠回りを避けることも可能です。

「いくらかかるか」だけでなく、「何に時間がかかるか」まで見通すことで、越境ECは驚くほどスムーズになります。

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