中東(UAE)市場における日本特産品B2C販売の可能性調査(グリーングローブイノベーションズ株式会社)

グリーングローブイノベーションズ株式会社は、日本の特産品を海外市場へ展開する新規事業の検討を進めている企業です。中東(UAE)市場に関心を持っていたものの、現地での需要の有無やB2C販売の実現可能性、適切な販売チャネル、商材特有の規制面については十分な情報がなく、事業として前に進めるための判断材料が不足している状況でした。
BODALESSでは、こうした不確実性の高い初期フェーズにおいて、単なる情報提供にとどまらず、市場・チャネル・規制を横断的に整理する調査を実施し、今後の事業判断につながる示唆を明確にする形で支援しました。

背景・相談内容
日本の特産品を中東市場へ展開したいという相談を受け、中東(UAE)市場においてB2C販売が成立するかどうかを検討するための調査を実施しました。
現地における需要の有無や想定される販売チャネルに加え、食品分野特有の規制や実務上の制約も含めて整理し、初期段階での事業判断に必要な情報を明確にしました。
課題
中東市場において日本の特産品がどの程度受け入れられるのかについて、十分な判断材料がなく、B2C展開の可否を決めきれない状況でした。また、B2Cで販売する場合に、どの販売チャネルが現実的なのか、初期段階で選択すべき方向性が定まっていませんでした。加えて、商材特有の輸入・品質基準といった規制面を踏まえた場合、どの販売形態であれば事業として成立しうるのかが不明確でした。
調査・分析内容
以下の観点で、短期的な実行可否を重視した調査を実施しました。
1. 市場・需要の確認
- 検索行動の分析を通じて、UAE市場において日本特産品(特定ジャンル)に関する能動的な購買目的の検索が一定数存在するかを確認
- 日本食・アジア食品全体ではなく、特定商材に絞った場合のB2C需要の有無および需要の性質を整理
- 競合ブランドの販売実態を調査し、UAE市場において当該商材のB2C販売がどの販売チャネルで成立しているかを確認
- 総合ECモール(Amazon.ae, noon UAE)と比較し、自社ECを中心とした販売モデルが主流となっている市場構造を把握
- 高価格帯商品として成立している背景として、現地富裕層および在住外国人層を主なターゲットとする市場セグメントの存在を確認
2.販売チャネルの実態調査
- 現地主要ECモールにおける当該商材カテゴリの取り扱い状況を調査し、実際に販売が行われているかを確認
- 日本由来・海外輸入の当該商材が、どの販売チャネルを通じてB2C販売されているかを整理
- UAE市場においてB2C販売を行う競合ブランドの販売チャネル構成を調査し、モール型ECと自社ECの利用実態を比較
- 競合事例をもとに、モール型ECと自社ECそれぞれの初期展開における現実性や制約条件を整理
- 当該商材において、どのチャネルが主要な販売の受け皿となっているかという市場構造を把握
3. 規制・実務面の整理
- UAE市場における当該商材の輸入・販売に関わる基本的な規制構造を整理
- 宗教的・文化的な配慮が求められる領域と、必ずしも追加対応が不要な領域を切り分け
- 商品の性質や提供形態の違いによって、実務面で求められる対応や制約条件を整理
- 流通・保管・販売方法の違いによる実現難易度の差を整理し、初期段階で現実的な選択肢を明確化
4. 初期検証に向けた論点整理(調整案)
- 本格的な事業展開に先立ち、需要・価格帯・商品設計について事前に確認すべき論点を整理
- いきなり大規模な投資を行うのではなく、小規模かつ可逆的に検証を行うための進め方を検討
- 検索行動や競合の販売実態を踏まえ、初期検証に適した販売形態やチャネルの方向性を整理
- 初期段階で取得すべきデータ(反応・価格耐性・チャネル適性など)を明確化し、次フェーズの判断材料として整理
調査結果・示唆
調査の結果、UAE市場において当該商材は、条件を満たせばB2C販売が成立しうることが確認されました。
一方で、総合ECモールを前提とした展開ではなく、自社ECを中心とした販売モデルを選択するかどうかが、事業成立の可否を左右する重要な要素であることが明らかになりました。
また、需要自体はマス向けではなく、特定の市場セグメントに集中している傾向が見られたため、初期段階から広く展開するのではなく、ターゲットや商品設計を絞った形で検証を進めることが現実的であるという示唆が得られました。
規制・実務面を踏まえても、商品形態や提供方法によって実現難易度には差があり、初期フェーズでは制約の少ない形態を選択することがリスク低減につながると判断しました。
支援の成果
本調査を通じて、クライアントは当該商材のUAE市場におけるB2C展開について、進めるべきかどうかを判断できる状態になりました。
また、仮に事業を進める場合においても、想定すべき販売チャネルや検証の進め方が明確になり、次フェーズに向けた具体的な検討に移行できる土台を整えることができました。
BODALESSは、単なる情報収集にとどまらず、市場・チャネル・規制を横断的に整理することで、不確実性の高い初期段階における意思決定を支援しました。
BODALESSでは、海外市場調査・戦略立案コンサルティングを通じて、海外展開初期フェーズにおける事業判断を支援しています。市場性の見極めや、販売モデル・実行可否の整理に課題を感じている場合は、サービス詳細や資料をご覧ください。


